島のお便り -2024皐月-(次回8月発売予定)

※今回の春便は
5/19(日)・5/26(日)の2週連続
17:00に発売いたします。
次回、夏便は8月発売予定です。

海と山に囲まれ
瀬戸内の穏やかな気候と
豊かな自然、肥沃な大地に恵まれた淡路島。

日本最古の歴史書「古事記」
その冒頭を飾る国生み神話

そこに記述された〝おのころ島〟
これこそが淡路島なのです。

日本のはじまりの場所でもあるこの島には
美味しい食べ物がたくさんあります。

玉ねぎ、牛乳、淡路牛..
みなさんがご存知の食材はもちろん

まだまだ知られていない名産品や
こだわりの詰まった食材が
たくさんあふれています。

淡路島は、
古代から皇室や朝廷に食材を納め
「御食国」とも呼ばれていました。

現在でも食料自給率は
100%を超えております。

そんなこの島のとっておきの食材を
もっと知ってほしい!
もっと食べてほしい!

そんな想いから
季節の島の旬の幸でつくる
おやつセットを
お届けすることにしました。

そして、ご一緒に
熱い想いとこだわりをそそぎ
その食材を手がけられている
素敵な島の方々もご紹介していきます。

淡路島に行ってみたい!
ここへ立ち寄ってみたい!
この農園さんの育てるものを食べたい!

そんな風に感じていただける
おやつになれば、嬉しく思います。

美味しいものを食べるひととき
それはたまらなく幸せな時間。

気づけば時間を忘れて
夢中になって食べてしまう。

食べ終わったら
ふわふわとした幸せな気持ちが残り
心にあたたかな灯がともる。

自分へのご褒美に
今日を頑張るための朝食に
なんでもない日の3時のおやつに
大切な方への贈り物に

島からの
季節の風をお届けいたします。

〔 名手農園さんのしっとりサンフルーツマフィン 〕

淡路島の真ん中
西海岸の海のすぐ傍
小高い山の上にある
草香という地域。

淡路七福神弁財天さまの近くに
位置する名手農園さん

もうすぐで100年という
3代続く農園では
数種類の柑橘とお野菜が
栽培されています。

その中で
春から梅雨になる今が旬

あらゆる柑橘の中でも
最後に旬を迎える
新甘夏の名でも知られる
サンフルーツを使用することにしました。

名手農園の歴史

かつては、おじいさんが
野菜の栽培をされていたそう

しかし、ここは西海岸
しかも、海が目の前にあり
農園からも美しい瀬戸内海と
小豆島が見渡せます。

この潮風により
お野菜はうまく育たず
土地が平地では無く
だんだんになっていたことから
柑橘を始められたそう。

約30年前
淡路島と神戸を中心に襲った
阪神淡路大震災

そのタイミングで
島から出ていた名手さんは
実家に帰ってくることに。

そして、暮らしを営む中で
「生まれた場所で」という
想いが強くなり
継ぐことを決められたのだそう。

土地柄が味をつくる

潮風に浴びてしまうから
お野菜はうまくいかなかった
というお話を先ほどしましたが

実は、この潮風こそが
美味しい柑橘の果物を
育むための最大の利点だったのです。

元々、温暖な淡路島は
柑橘の栽培に向いているのですが

それに加えて
瀬戸内海の自然の風をいっぱいに
浴びた柑橘はとても美味しくなるのです。

この自然を活かし
風の当たる場所には柑橘を
風の当たりにくい場所には
他のお野菜を植え

年中を通して
何かが栽培できるような
農園さんとなったのです。

実を綺麗にするため
有機肥料をコントロールしたり
枝や葉を間引くことは怠らず
日々こまめにされていますが

水分がたまりすぎない
だんだんな土地柄も含め
やはりその自然条件が
美味しさの秘訣なのです。

結局のところ
海や風や土や光の条件が
いいように重なってこそ

すなわち
「土地柄が味をつくる」
そう言っても過言ではないのです。

食べたいものをつくる

今は、柑橘だけでも
温州蜜柑・伊予柑・八朔
春峰・ネーブルオレンジ
不知火・清見オレンジ
甘夏・なるとオレンジ・レモンと
たくさんの品種を育てられており

その他にも
いちご・すいか・たまねぎ
じゃがいも・ブロッコリー
カリフラワー・大根・かぶら
人参・ピーマン・お米を
栽培されています。

とは言え
未来に向けて
また新たな品種を育てられており

基本的には毎日の暮らしの中で
子供たちが「食べたい」
そう口にした果物や野菜

リピーターのお客さまから
「食べたい」と聞く何かが
新たに育てられていくのです。

だからこそ
未だに毎年少しづつ
育てるものが増えている
そう嬉しそうに語られていました。

きっと、食べる方の
笑顔が見られることが
栽培をされている中で
最も幸せなことなのでしょう。

お話をしていて
笑みがこぼれる瞬間は
いつもその先に
誰か大切な人の存在があるように感じます。

SUNフルーツ

甘夏の枝代わりとして発見された
新甘夏とも呼ばれるサンフルーツ

温州みかんのような
小ぶりなサイズではなく
まるでグレープフルーツのような
中判サイズの柑橘で

サンフルーツのサンは
太陽の「SUN」が由来で
一般的には柑橘は冬が旬ですが

あたたかくなる太陽の恵みを
いっぱいに受け
サンフルーツは実を成すのです。

今はちょうど収穫を終え
花を咲かせており
早くも来年の果実の赤ちゃんが
小さく実り始めていました。

非常に手間のかかる作業ですが
この果実の赤ちゃんを
一本の枝に2〜3個のこすように
少し傷があるものなどを〝摘果〟し

綺麗なものを残し
全ての枝を整えていきます。

こうすることで
栄養が満遍なく行き渡り
大きくて、美味しい果実を
また来年実らせる準備をするのです。

やがて、
梅雨時期には花が散り
小さな果実だけを残し
秋から冬になる頃
果実が大きくなり
春から初夏にかけて
木に大きな黄色の実が成ります。

気温が高くなり
身体も甘みではなく
酸味のある果物を欲する季節
そんな願いを叶えるように
今、旬を迎える柑橘です。

しっとり×さわやか

サンフルーツの皮も実も果汁も
全て使用した自家製のジャムをつくり
その爽やかなジャムを使用して
生地作りをしております。

焼き上がりの少し前
一度オーブンから取り出し
ひとつひとつ手剥きした
サンフルーツの果実をどーんとのせ
フレッシュ感が残るように
再度焼き上げると完成。

みんな大好き
こぞらのマフィンのしっとりシリーズとして
定番マフィンよりもしっとりと
仕上げております。

初夏を感じる果物
サンフルーツの爽やかさと
心地のいい苦味を
おたのしみくださいませ。

————————————————-
名手農園
〒656-1556
兵庫県淡路市草加280-1
TEL : 0799-86-0828
HP : https://nadenouen.com/access.html


〔 黒田農園さんの枇杷お豆腐マフィン 〕

こぞら荘OPENの1年目より
島のお便りの中で
最も人気だったあのマフィン。

やはりこの季節になると
どうしてもお届けしたくなるのです。
ということで今回は
バターと卵が不使用なお豆腐マフィンにして
お届けいたします。

あまり知られていない
知る人ぞ知る淡路島の名産品。

近年、作り手だけでなく
食される事も
減ってきていると言われている
「枇杷」が主役の焼菓子

淡路島では
旬がやってくると
あちこちの庭や野生で実る
枇杷を頻繁に見かけます。

梅雨前は旬を迎え
夏を告げる風物詩として
よく市場に並び
島民に愛されています。

その栽培の起源は
江戸時代からと言われており
この小さな島でも
大きな産地が2箇所あり
全国トップレベルの
生産量を誇っています。

枇杷は、程よい甘さと香りが特徴で
とても美味しい果実なのですが

極めて取り扱いが難しく
実る期間も短く
色変わりも早いため
あまり焼き菓子にはされません。

だからこそ
そんな希少な初夏の香りを
全国へお届けしたいのです。

淡路島の枇杷栽培発祥の地から

淡路島びわ栽培発祥の地
「野島轟木」

あたりは桃源郷ならぬ
枇杷源郷かのように
見渡す限り、枇杷の木だらけ。

1897年頃から
栽培がはじまったと言われており
泉砂礫と呼ばれる急斜面の土壌により
水はけがよく

瀬戸内海からふく潮風も
栽培に適しており
大玉で甘いびわが育つのです。

その地を含む
6箇所の農地を借りられて
枇杷を栽培されている黒田農園さん。

その中でも特に斜面が急な
農園におじゃまいたしました。
落ちてしまいそうな傾斜を登り
振り返ると..そこには絶景が広がっていました。

家系の先代が枇杷栽培をされていた
というわけでもなく
後継が次々に無くなっている現状を
どうにかできないかと
淡路島の枇杷を後世に残すため
皆さんに農地を借り栽培されております。

一年をかけ
手をかけ、守りをし
収穫期間は約1週間。

病気や傷など
もし何かがあればその努力と
かけてきた月日が
儚くも水に流れるような心地になるそうですが

だからこそ希少価値があり
より美味しく感じられる、
そうお話をされていました。

美味しい枇杷にするために

そんなひとつひとつの果実を
より美味しくするため
淡路島らしさ溢れる
栽培方法があります。

それは、淡路島のしらすを
ふるいにかけた後の
エビなども一緒に混ざったものを
肥料にするという方法。

そうすることで
ミネラル分を与え
美味しい枇杷がなるそう。

また、枇杷は1つの房から
数個まとまって果実ができますが
栄養を全体に行き渡せるために
敢えて2〜3個に残し
他を採ってしまうそうです。

とても勿体ないようにも感じますが
このひと手間により
野生で生えている枇杷とは異なり
大きくて甘い枇杷ができるのです。

最後の最後
実を守るための
袋がけをするだけでも
約1ヶ月かかります。

もしこの季節に
淡路島へいらっしゃることがございましたら
淡路島の枇杷を召し上がっていただきたいのです。

くせになるあの枇杷茶を

枇杷の収穫よりも
約半年前

枇杷の葉を
一枚一枚剪定され
それを浜で乾燥し
完全に乾燥させた後

粉砕をして焙煎をされ
さらに粉砕をされます。

非常に工程が多く
手間がかかるのですが
そうして出来上がるのが
「枇杷茶」です。

森の宿にご宿泊された方は
あれか!と思い出して頂けるでしょうか。

お部屋菓子の際におだししたり
お部屋にもご用意している
あの茶葉です。

また、お帰りの際に
山の上の雑貨店にてご購入される方も多く
枇杷茶リピートのためにご来店
という方も少なくはないほど
島のお土産の中でも人気のお品です。

初めて口にした時は
少し変わった味が広がる
ように感じるのですが

飲んでいるうちに
不思議とどんどん惹かれてゆきます。

色は少し赤みがかっていて
ルイボスティーのような風合い
というのが想像しやすいでしょうか。

枇杷の樹は
農薬のいらない生命力の高い樹で

エネルギーあふれる
植物だと称され

古来から煎じて飲まれたり
お風呂に入れて
葉湯として使用されてきました。

また、タンニンや
アミダクタリンなどを多く含み
万病を治す食物としてだけではなく
健康や美肌にも期待されています。

枇杷茶×豆乳

色鮮やかで
奥行きのある味の枇杷茶ですが

葉のまま焼菓子に入れても
枇杷の味も、枇杷茶の味も
あまり感じられません。

枇杷茶にして入れても
その風味は焼き上げることで
揮発してしまい
お届けしたい風味になりません。


ということで
今までは牛乳で煮出していた
びわ茶ミルクティーを
生地に混ぜ込んでおりましたが

今回はお豆腐マフィンということで
豆乳で枇杷茶を煮出して
ミルクティーを作りしました。

枇杷茶は他の茶葉と異なり
元々から、じっくり
煮出すタイプの茶葉で

それを踏まえ
しっかりとびわ茶の味が出るよう
中火でじっくり煮出すことにしました。

この枇杷ミルクティーを
生地に入れることで
お届けしたい風味を表現できました。

橙色の宝石、枇杷ジャム

枇杷ミルクティーのみでも
十分に美味しいのですが

やっぱり
枇杷の果実も入れてお届けをしたく
橙色に輝く、枇杷ジャムをのせ
焼き上げることにしたのです。

ジャムをマフィンの
内側に2層に入れ
上にものせて焼き上げております。

より香りを引き立たせるため
少しだけ生地の中にも
茶葉を入れております。

ミルクティーを出す茶葉は
葉の粗いものを。

生地に練り込むものには
粉砕した細かな茶葉を。

この些細な違いが
一口の印象に大きく繋がるのです。

是非、緑茶や紅茶と一緒に
お召し上がりください。



————————————————-
黒田農園
TEL:0799-28-1999
HP:https://www.kuroda-awaji.com/#1
※枇杷の販売については
電話にてお問い合わせください。
※枇杷茶は、こぞら荘「山の上の雑貨店」で
販売しております。


〔 平岡農園さんのレモンカスタードマフィン 〕

こぞら荘から車で15分
淡路島の真ん中に位置し

普段から焼菓子やドリンクに
使用しているみかんやライムで
大変お世話になっている
平岡農園さん。

木々のトンネルのように
木漏れ日がふりそそぐ
小道の先にある
大きな果樹園。

元々は、漁師さんだった
おじいさんが山をお持ちで
その地で家族で小さくスタート
されたのが起源だそう。

淡路島で約60余年
レモン狩りやみかん狩りの
収穫体験もできることから

島民だけでなく
島外の皆さんからも愛されている
農家さんなのです。

緑色のグリーンレモンの季節を終え
一般的に見る黄色いレモンの収穫も終え
完熟を迎えたレモンの中でも
より完熟な

一年で最後のレモンを使用し
お作りすることにしました。

アレンユーレカレモン

「レモン」ときくと
広島県のしまなみ海道の生口島を
想像される方も多いかと思いますが

同じ瀬戸内の島である淡路島も
温暖な気候や島独特の環境により
レモンを育てるのにピッタリなのです。

「ワックス不使用」
「防腐剤不使用」
「防カビ剤不使用」
「除草剤不使用」と
こだわり抜いた平岡農園のレモン。

こだわりは
栽培方法や選別にもあります。

「草生栽培」という
雑草と共生させることで
農薬の使用量を最低限に抑えるという方法で
木々の周りに草を生やすことで
豊かな土壌ができるのです。

そのため、栄養分が豊富で
美味しいだけでなく
ミネラルが豊富で栄養価も高い
レモンが出来上がるのだそう。

さらに、あまり知られていませんが
レモンの木にはトゲがあり
これがやっかいだそう。

風が吹くと
このトゲで実や葉が傷つき
「かいよう病」
という病気になるそう。

これを防止するために
1つずつトゲを取っているのです。

そして、最後の選別の工程。
実はレモンは硬く強そうに見えますが
意外と衝撃に弱く
傷みやすいのです。

この衝撃を与えないように
ひとつひとつ手作業で選別をし
更にひとつひとつ布で
手磨きをするそうです。

レモンは、皮表面に
天然オイルを出していて
磨くことで輝くレモンに
仕上げられるそう。

とんでもないこだわりの数々。

それは、
美味しいものができるのも納得。

平岡農園さんでは
「アレンユーレカレモン」
「マイヤーレモン」
という2種のレモンを栽培されておりますが

皮まで使えて
香りが豊かで
お菓子作りにピッタリ!
と言われている

「アレンユーレカレモン」を
使用いたしました。

包丁で切っているだけで
ふんわりと周囲に
レモンの香りが漂うほど
香り高いレモン。

このレモンで作るマフィンが
美味しくないわけがないのです。

淡路島と柑橘

淡路島は、晴れの日が多く
雨が少ない温暖な気候の島。

世界有数のレモンの産地である
地中海沿岸地方の地中海性気候に
近いと言われます。

この天候こそが
果樹栽培には適した気候なのです。

雨が少ないと
味が濃く、美味しくなり
日照量が多いことで
糖度があがり甘い実ができます。

そしてもう一つ
淡路島は周りを海に囲まれた島。

海から吹く風で
海水に含まれる微量成分や
ミネラルが果樹の木運ばれ
それを支える土は
とても肥えた豊かな土壌となります。

淡路島の
太陽、海、風、大地の恵みこそが
果樹たちの美味しさの秘密なのです。

カスタードにまでレモンの香りを

皮、実、果汁をまるごと刻んで
生地を作り

中のカスタードクリームには
ふわりとレモンが香るように
レモンの皮を入れております。

最後にレモンの輪切りをのせ
焼き上げると完成。

レモン感たっぷりな
爽やかで、甘酸っぱいマフィン。

————————————————-
平岡農園
〒656-0012
兵庫県洲本市宇山451
TEL :0799-22-2729
HP : https://www.hiraokanouen.com/?mode=cate&csid=0&gclid=Cj0KCQiA5NSdBhDfARIsALzs2EBK02Xc08NNlUimGpm1L2lNgbqJNl_AyTS_FoQlmyyUiWmn_B_2qVIaAuQSEALw_wcB


〔 YASAIBAさんのそら豆スコーン 〕

淡路島の南
南あわじ市 / 倭文

倭文と書いて
「しとおり」と読むこの場所は
淡路島の中でも特に平地で
畑が広がりちょうど今の時期には
たまねぎがたくさん植っています。

そんな場所で
〝オーガニック〟にこだわり
お野菜をつくられているご夫婦
YASAIBAさん

そう、実は以前の島のお便りで
人参を使用させていただいたことも
ございます。

大阪と明石から移住をされ
〝農業をしたことがない〟
というところから始まったご夫婦

以前の島のお便りで
使用させていただいた
さつまいもや花柚子を栽培されている

森本自然農園さんの
お野菜に対する考え方に影響を受け
化学肥料や農薬を使用しない方法で
栽培されることを決められたのです。

今回は人参ではなく
春終わり、梅雨前の風物詩
「陵西一寸」という名の
そら豆を使用することにしました。

家族の食卓を自分たちでつくりたい

とは言え、最初から
全てがうまくいったわけではなく

いろいろな情報を収集し
「実践あるのみ」ということで
ひたすら様々な方法を試されたそうです。

はじまりは
「家族の食卓を自分たちでつくりたい」

自分たちが食べたいものは
自分たちでつくる
その想いがきっかけ。

今年で5周年を迎えられる
YASAIBAさん

そのお野菜たちを
いろいろな方へお届けできたら..
そんな想いで今は
主に淡路島内で販売をされています。

そして、目指しているのは
「島内消費」

極力、淡路島内で
食べていただけるように
島内で循環できるように
と最近は個人宅への配達まで
されるようになりました。

それは、
身土不二の考えでもあり

「身土不二」とは
「地元の旬の食品や伝統食が身体に良い。」
という考え方です。

そして、オーガニックなお野菜が
もっと日常的に買えるように
普段使いで手に取っていただけるように

特別ではなく
当たり前に選んでいただけるよう
選択肢を増やしたい!
そう語られていました。

種ファースト

人参以外にも、黒豆、唐辛子など
様々なお野菜を栽培されています。

その中で大切にされているのが
「種ファースト」

⚪︎⚪︎という野菜を育てたい
△△という品種を育てたい
という想いより

その地に合う種を育てる
という考え方です。

いろいろな種を蒔き
その地に相性の良い種を見つけ
合う種をすくすく育てるのです。

日々、そのような
種を見つける旅をしながら
徐々に種類を増やされております。

そのため、作りたい気持ちはあれど
相性から作らないということも
あるのだとか。

「YASAIBA」という名前
一度耳にすると
覚えてしまう響きのある言葉ですよね。

〝野菜が集まる場〟という
言葉そのままの意味と

お酒のBARのように
気軽に野菜を選べる場所でありたい
という想い

そして、もうひとつ
淡路島の方言
「ばっかり」を指す
「ばぁ〜」という言葉が含まれています。

ここ、野菜ばっかりあるな〜!と
淡路島で話すときは
「ここ、野菜ばぁ〜やな〜!」
となるのです。

背は小さいけれど、旨みが詰まったそら豆

農園へお邪魔すると
かわいらしい葉っぱが連なっており
膝ぐらいの高さまで伸び
大きなさやをぶらさげている
風景が広がっていました。

一般的なそら豆よりも
半分ぐらいの背丈なんだけどね、
とおっしゃっていましたが

その場で
そら豆をまさかの生食させていただくと..
それはそれはとてもみずみずしく
香りがよく、絶品でした。

収穫時期が数日変わるだけでも
状態が変わるそうで
ゆで時間を変え
ベストな状態で食すそうです。

ちなみに、ひとつひとつ目視で
豆の状態を観察し
ぷっくりしてから
収穫をされております。

「陵西一寸」という名の
中早生種のそら豆で
甘味が強く、香り高いのが特徴です。

この後、枝が茶色になるまで置き
乾燥をさせ、冬に種を蒔き
未来へまた繋いでゆくのです。

塩茹でのそら豆をお塩で食すように

定番スコーンの
ミルクスコーンよりも
砂糖を減らし
少し塩味を効かせました。

さやからそら豆を取り出し
切り込みを入れてから
淡路島五色浜の塩
「自凝雫塩」を使用して
塩茹でをします。

そして、口に残る皮を剥き
大小さまざまにカットし
生地に混ぜ込み焼き上げております。

塩茹でしたそら豆を食べるような心地で
おつまみや朝ごはんに
お召し上がりいただきたいスコーンです。

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YASAIBA
onlineshop : https://yasaiba.stores.jp
Instagram : https://www.instagram.com/yasaiba.awaji/
※販売場所はInstagramをご覧くださいませ。


〔 うかspice+さんのハーブパウンドケーキ 〕

冒頭で、淡路島には
美味しいものがたくさんある。

とお話をしましたが

そんなこの島で
年間200種近い固定種野菜とハーブ、
スパイスを栽培されている方がいます。

〝うかspice+〟さん。

肥料も、農薬も
除草剤も使わない
「自然栽培」という栽培方法で
力強い植物を育てられています。

今回は
「ローズマリー」
「カレンデュラ」
この2種を組み合わせることにしました。

ローズマリーの華やかな香り
×
カレンデュラの美しさ

まさに今の淡路島の風景のような
見た目からも淡路島の色を
感じられるパウンドケーキです。

ローズマリーを
ハーブティーのような風味にしたく
アールグレイと合わせて
焼き上げております。

仕上げに
橙色のカレンデュラの花びらを
お花の絨毯のように
アイシングと共にちらして完成。

ローズマリーと
紅茶のバランスの微調整に
少し苦戦をしながらも

初夏の風のように
ふわりと鼻から抜ける香りが
爽やかなパウンドケーキに
仕上がりました。

植物たちと会話をする

目に見えないもの。

「第六感」
これをきっと私たちと同じで
植物たちも感じていると思う。

だから、
〝育てる側の心〟を大切にしています。
とお話をされていました。

整った心と身体で
畑の野菜、植物たち
果物、ハーブと接するようにしている。

その気持ちが
味として、表現されていく。

お料理を作る時も
人と話す時も
何かを贈る時も

そこへ気持ちが入り込むと
伝わるものがある。

きっと皆さんも
そんな体験をされたことが
あると思います。

植物は、喋れないけれど
植物たちの心を読み取れるように
会話するようにしているそうです。

常に細かく観察して
気持ちを込めてつくることで
おいしいものが育つ。

「生きていく中で一番大切なことって
 自分が一番いいコンディションでいること
 じゃないですか?」

「一人一人が
 食べたあとで、ほっとしたり
 癒されたり、笑顔になったり
 そんなシーンを
 ハーブを通して届けられたら
 と思ってつくっています」と。

実際、育てる人によって
同じ株や種を使用していても
見た目も異なって育っていくそうです。

不思議ですよね。

よりそれぞれのハーブの
個性が活きていくようにと
日々おまじないをかけながら
植物たちと会話をしていくのです。

今いる場所の良さを再発見

前々回の島のお便りの
お届けから
島内で拠点を変えられる
というお話をしておりました。

たくさんの場所や物件を
探されている中で
今していることを
再度見つめ直し

大きな農地を
ひとつ手放し
お届けすることも
より絞ることにされました。

すると、再発見がありました。

もう一度
今ある場所を見渡した時
その場所の本当の良さに気付いたのです。

やはり拠点を変えずに
今ある場所を開拓し
農園に整備したり
ワークショップができる
お部屋を設けたりしよう
と終わらない旅がはじまりました。

これから変わってゆく
農園もお楽しみにしていてください。

〝ローズマリー〟

古代から
ローマ人やエジプト人など
文明圏の中で万能薬として
使用されてきました。

日本には江戸時代に渡来し
現在では国内各地で
栽培をされているシソ科のハーブです。


期待される効能と作用

・集中力アップ
・精神安定
・抗うつ作用
・老化防止作用
・記憶力アップ
・関節症緩和
・肌の引き締め

〝カレンデュラ〟

高さ約50cmにも成長する
キク科の一年草で
オレンジや黄色の花を咲かせ
古くからメディカルハーブとして
利用されてきました。

「皮膚のガードマン」
とも呼ばれるほど
皮膚におったダメージや
あらゆるトラブルを解消してくれます。



期待される効能と作用

・肌トラブル改善
・かぜ予防
・胃炎・胃潰瘍の症状緩和
・目の健康維持

さて、次回の便は
どんなハーブが選ばれるのか。

その季節ごとに
旬のハーブやお花、スパイスを変えて
お届けしておりますので
その時々の島の香りを
お楽しみにしていてくださいませ。


————————————————-
うかspice+
HP : https://ukaspice.com
Instagram : https://www.instagram.com/uka_spice/


素材へのこだわり

主の食材だけでなく
マフィンを構成する素材にも
島の恵みやこだわりの食材を使用しています。

牛乳は、淡路島牛乳を。
淡路島の豊かな自然環境で育った

乳脂肪が3.5%以上の
乳牛から酪農家が搾った
新鮮で良質な原乳のみを使用しております。

また搾乳から生産までを
最短時間で処理しているため
牛乳本来のまろやかな甘みと豊かなコクが
特徴の新鮮で美味しい牛乳です。

卵は、淡路島・北坂養鶏場のもの。
日本でたった6%しかいない
「純国産鶏」の新鮮な卵を
養鶏場から直送して頂いています。

小麦粉は、
北海道産のものを使用。

丁寧にふるいにかけることで
なめらかな仕上がりになるのです。

全てが、絶妙な分量で重なり
おおきくて、あたたかな
こぞらのマフィンができあがるのです。


販売とご注意点

【オンライン限定商品】
今回の春便は
5/19(日)・5/26(日)の2週連続
17:00に発売いたします。

・名手農園さんのしっとりサンフルーツマフィン
・黒田農園さんの枇杷お豆腐マフィン
・平岡農園さんのレモンカスタードマフィン
・YASAIBAさんのそら豆スコーン
・うかspice+さんのハーブパウンドケーキ

焼菓子5点セット
(マフィン3点+スコーン1点
 +パウンドケーキ1点)

※5点入りの箱にお入れしてお届けいたします。

5/19(日)発売分は、5/21(火)の発送
5/26(日)発売分は、5/28(火)の発送
でお手配いたします。

※時間のご指定は可能ですが、
日の設定はできかねます。

お一人様、2点まででお願いいたします。

5点セットの中身の種類はお選びいただけません。

こぞらのおやつセット(3・5・8個セット)と同時注文可能です。
この場合、冷蔵か冷凍かを同じものを選択してください。
※別の表記でご注文いただいた場合、賞味期限を考慮し、
冷凍便でお届けします。
※もちろん、雑貨との同時購入も可能です。


商品について

*お客様のご都合による返品・交換はお受けできません。
*商品に不備があった場合は、商品到着後3日以内にご連絡ください。
 返品・交換のご案内をさせて頂きます。(こぞら荘 0799-70-4582)
*送料は別途発生いたしますが、
 チルド代金は商品代に含まれております。


保存とお召し上がり方について

保存について

*個包装フィルムのまま、冷蔵・冷凍で保存ができます。
 冷蔵庫で2日。冷凍庫で2週間程度が目安です。

*乳製品や卵などを使用しておりますので、お取り扱いにはご注意願います。

冷蔵の場合

*マフィンのフィルムを剥がし、
 ラップに包んで電子レンジ500Wで20〜30秒ほど温めてください。
 触れるとほんのり温かいくらいがおすすめです。
 種類によって若干違ってきますので、手で確かめながら微調整をお願いします。

*スコーンの場合は、電子レンジ500Wで20秒ほど温めた後、
 トースターで1分程度焼くと美味しくお召し上がりいただけます。

*冷蔵庫から出してすぐは生地がやや硬くなりますので、
 30分ほど常温に戻すか、温めてお召し上がりください。

冷凍の場合

*凍ったままのマフィンのフィルムを剥がし、
 ラップに包んで電子レンジ500Wで50秒ほど温めてください。
 種類によって若干違ってきますので、手で確かめながら微調整をお願いします。

*自然解凍(2〜3時間ほど)でも美味しくお召し上がりいただけます。
 直射日光を避けて解凍し、夏場は冷蔵庫に入れて半日ほど解凍するか、
 レンジでの解凍をお願いします。

*スコーンの場合は、電子レンジ500Wで40秒ほど温めた後、
 トースターで1分程度焼くと美味しくお召し上がりいただけます。

*自然解凍(2〜3時間ほど)の場合は、
 解凍後にトースターだけでも美味しくお召し上がりいただけます。

島のお便り -2024皐月-(次回8月発売予定)

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