島のお便り – 2023夏便 –

※販売予定:8/6(日)・8/20(日)

海と山に囲まれ
瀬戸内の穏やかな気候と
豊かな自然、肥沃な大地に恵まれた淡路島。

日本最古の歴史書「古事記」
その冒頭を飾る国生み神話

そこに記述された〝おのころ島〟
これこそが淡路島なのです。

日本のはじまりの場所でもあるこの島には
美味しい食べ物がたくさんあります。

玉ねぎ、牛乳、淡路牛..
みなさんがご存知の食材はもちろん

まだまだ知られていない名産品や
こだわりの詰まった食材が
たくさんあふれています。

淡路島は、
古代から皇室や朝廷に食材を納め
「御食国」とも呼ばれていました。

現在でも食料自給率は
100%を超えております。

そんなこの島のとっておきの食材を
もっと知ってほしい!
もっと食べてほしい!

そんな想いから
季節の島の旬の幸でつくる
マフィンとスコーンのセットを
お届けすることにしました。

そして、ご一緒に
熱い想いとこだわりをそそぎ
その食材を手がけられている
素敵な島の方々もご紹介していきます。

淡路島に行ってみたい!
ここへ立ち寄ってみたい!
この農園さんの育てるものを食べたい!

そんな風に感じていただける
おやつになれば、嬉しく思います。

美味しいものを食べるひととき
それはたまらなく幸せな時間。

気づけば時間を忘れて
夢中になって食べてしまう。

食べ終わったら
ふわふわとした幸せな気持ちが残り
心にあたたかな灯がともる。

自分へのご褒美に
今日を頑張るための朝食に
なんでもない日の3時のおやつに
大切な方への贈り物に

島からの
季節の風をお届けいたします。

〔 葡萄とチョコレートのマフィン 〕

淡路島に「葡萄」
きっとそんなイメージは
皆さん全く無いでしょう。

淡路島の北部
淡路市野島常盤

約45年前、その地で
国家事業として観光農園を目指し
葡萄を植栽したことがはじまりでした。

高齢化により
軒数は減少しているものの
今でも、常盤(ときわ)では
葡萄園がいくつかございます。


話は変わり..
神戸の街の中
長田区で生まれ育った市村さん。

転々とさまざまな業種に触れ
日々を過ごす中で

「生きると経済活動が一緒にできる職」
そんな職に携わりながら
暮らしたいという想いが強くなり
「農家」という道を考えられたのだそう。

淡路島の平岡農園さんにて
果樹についてを学んだのち
果樹を育てたいという想いから
無花果の植える畑を探しておられました。

その際、高齢のために
ちょうど園を手放すという方に出会い
それがこの葡萄園だったのです。

葡萄の栽培経験もなく
どこの誰かも知らない人に
何年も守ってきた園を譲るのは
本当に大丈夫なのか?と
当時尋ねられたそうですが

廃園になるより
続けてもらった方が嬉しいとのことで
山梨の葡萄園での研修を経て
継ぐことを決意されました。

あたたかい光をいっぱいに受け
色が濃くなり、実が膨れ
甘さを蓄える夏

秋に収穫のイメージの葡萄ですが
巨峰の系統「高墨」の枝変わりとして生まれ
8月に収穫が可能な早生品種
言わば早熟な巨峰「紫玉」(しぎょく)

市村さんが引き継いで6年
市村農園さんの葡萄を
マフィンを通してお届けいたします。

ひとりの手で

朝から夕方まで
1日約12時間、もくもくと。

引き継いで6年
だれの手も入れず
ひとりだけでされています。

あのレストランの
あのシェフの味が食べたい
あのたこ焼き屋の
あのおっちゃんが焼くたこ焼きが食べたい

そう感じるのと同様に
「にいちゃんのが食べたい!」
そう声をかけていただけるような
作り手になりたい

その人が持つ人柄と
つくるものは繋がっていると思うから。

だからこそ、
誰かの手で触れたものではなく
あくまで自分だけが触れた
葡萄をお届けしたい。

簡単ではないことを
真っ直ぐに語るお姿に
この方が手がける葡萄を食べてみたい..
単純に、そう思うのです。

と、その心は普段
心の中にしまっておられていて

周辺の農家さんのことを
常にすごい、そんなことできない、
と終始謙遜されていたり

ふわふわ、ゆるゆると
独特な空気感を表現され
おおらかで穏やかな心をお持ちで
とにかく面白くて、ユニークな方。

そのお人柄、空気感、心が
同じように葡萄にも
詰まっているのだと強く感じました。

カマキリと夢のお話

日々、農作業をしていると
よく虫たちと遭遇するのだそう。

その中でも
よく出会うのがカマキリ。

ある日、葡萄を目の前にしたカマキリに
「食べてくれんの?」と尋ねると
「うん」と言わんばかりに
かまをふったそうだ。(威嚇とも言えるが..笑)

その出来事から
葡萄作りではあまりないと言われる
殺虫剤不使用で栽培をすることを決意。

その他、除草剤も化成肥料なし。
循環を考え、生態系を壊さないよう
手で虫をとっていく。

銅剤を散布する道具と草刈機以外には
基本、機械は使用せず
あとは全て手作業
そして〝ハサミのみ〟での仕事。

こつこつ、こつこつと
農家、食べる人、地球にやさしい
を考え取り組まれている。

今まで栽培されていた葡萄は
元々引き継ぐ前から植っていたもので

4年前、自らの手で植え、育てた
シャインマスカットが
今年初めて収穫できるそうだ。

数年前、お子様が小学生の時
淡路市の学校給食に
葡萄を出してほしいとご連絡があり

自分の娘が食べるならと
毎年給食に提供をされているのですが

今年、この初収穫の
シャインマスカットを
中学校の学校給食に出すことが
直近の夢。

そして、海外の葡萄は
基本種があり

日本の葡萄は
容姿を美しく見せるため
実を大きくしたり
種を抜いたりして、整える

これは、
日本独特の栽培方法だそう。

この日本の葡萄を
逆に世界へ広めるのも
先の夢の1つだそうで

まずは市村さんのご縁があるネパールに
将来的に広めたいとお話をしてくださった。

あの生地とのコラボレーション

粒が大きく
果汁が多い紫玉

最もリピート率の高い
あの2月限定マフィンの
生チョコマフィンの生地に
葡萄を入れ焼き上げた一品。

葡萄収穫時期には
ご連絡がつき次第
他の品種のご購入も可能です。

冒頭で、市村さんが
神戸の長田ご出身
というお話をしましたが

1995年の阪神淡路大震災の影響が
長田区は特に大きな地域で
実家が全焼したそうです

それにもかかわらず
まわりまわって
その時の震源でもある断層
野島という場所で農業を営んでいること

また、この葡萄園に
初めて葡萄を植えたのが
1978年の9月

市村さんが生まれたのが
1978年の9月

そんな不思議なご縁が重なり
今があります。

1年に1度しか収穫できない果物
大事に大事に育てて
一瞬で無くなる

でも、それももうあとどれだけ多くとも
40回ほどしかできないこと

その中でどんなドラマが生まれるのか
どんな葡萄が誕生するのか
市村さんが楽しみだとおっしゃるのと同時に
私たちも楽しみなのです。



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市村農園
TEL : 080-3823-9260
※販売場所はご予約時にお確かめ下さいませ。


〔 トマトと塩のマフィン 〕

淡路島の北西部
西海岸の町「尾崎」

ほんの少し坂をくだると
海がすぐそばにある

正に穏やかで楽園のような地に
その農園はあります。

「ブタとコジカの農楽園」さん

一度、耳にすると
忘れないお名前..

農園の田中孝樹さん曰く
ご夫婦の大好きな動物と
淡路島を農業の『楽園』と考えたことに
由来しているそうです。

淡路島野菜といえば
「玉ねぎ」のイメージが
まず思い浮かぶと思うのですが

この地で辺りを見渡すと
玉ねぎ畑ではなく
ビニールハウスがよく目立ちます。

同じ淡路島島民でも
産地であることを知らない方も
いらっしゃるのですが

実はこの尾崎という地は
トマトの産地として
約40〜50年の歴史がある場所

なんと、全盛期には
現在の3〜4倍のハウスがあったのだとか。

そして今もなお
60〜80代の方が
現役で栽培をされていらっしゃるのです。

遡ること7年前
淡路島にて農業研修を受けられている際
地域のつなぎ役をしてくださった方と
ご縁がありこの地を選び
奈良から移住をされました。

田中さんが手掛けられるトマトは
主にミニトマトで
全体の8〜9割がミニ
残りが中・大玉です。

まるで宝石のように輝く
色鮮やかで美しきトマトを
ランダムにお入れし
淡路島のお塩と組み合わせ
マフィンにすることにしました。

作り手として生きる道

物心ついた頃より
「作り手でありたい」
そのような思いをお持ちで

かつては演劇の劇団を主宰し
物語を作り、役者として演じたり
販売員をされていたこともあったそう。

その日々の中で
ずっと、一生
自分ができるようなことは何かないのか

どんなクリエイティブなことがあるのか
いろいろを模索をしていると
1つの「作り手として生きる道」と
出会ったのです。

それが「農業」という選択肢。

簡単な仕事ではないが
だからこそやり甲斐があり
追求でき、可能性がある。

奈良県でも
農業は無経験で
働きながら
農業大学に研修へ通い

その後、淡路島にて
農業研修を受けられたのです。

その間に繋がりやご縁ができ
冒頭のお話のように
今の場所に辿り着くことになったのだそう。

ちなみに、結婚前
パートナー様と初めて旅行したのが
この淡路島で

その時から
「いつかここに移住しよう」と
密かに決めていたそうです。

その背景もあってこそ
この地での暮らしが
「楽園」なのかもしれません。

7つのミニトマト

イタリアから輸入している種
日本の種
そのどちらもを栽培されており

緑、オレンジ、黄、赤、赤紫
いろとりどりのトマトが実り

その美しい風景に
思わず見惚れてしまい

炎天下ということも忘れ
夢中で観察をしてしまいした。

今回、1つのマフィンに
2つのトマトを使用しております。

お色や種類は
届いてからのお楽しみ。

どんなトマトなのか
是非、それぞれの特徴を
確かめながらお召し上がり
いただけますと幸いです。



「千果」
 赤色のミニトマト。
 甘くて味が濃いのが特徴。

「オレンジ千果」
 その名の通り、オレンジ色のミニトマト。
 糖度は千果よりも高く
 青みのある風味も少ないのが特徴。

「シシリアンルージュ」
 プラム型の中型トマト。
 加熱調理向けの傑作と呼ばれていますが
 生で食べても美味しい。
 お塩との相性も抜群。

「サリーナエメラルド」
 縦長でエメラルド色のミニトマト。
 酸味が少なく甘さがしっかりしています。
 珍しい品種でスーパーや直売所では
 まず出回ってないそう。

「トスカーナバイオレット」
 赤紫色で葡萄のような珍しいミニトマト。
 酸味が美味しく、クセになります。

「イエローアイコ」
 大人気のミニトマトで、
 楕円形のアイコシリーズの黄色版。
 甘味が強いのが特徴。

「ブラッティタイガー」
 とても珍しい「トラ柄」のミニトマト。
 果汁が少なく、皮が厚めですが、
 その果肉が美味しいのが特徴。

作る人と作る楽しさを届けるトマト

これだけ時代が進んでも
いや、これだけ時代が
進んだからこそなのか

アイデアも素晴らしく
品質も合格点
値段も手頃
そのようなものが無限に並び

作った側も、購入する側も、
互いに互いの顔も思いも
何にも知らないモノが
あふれてしまっている

それは少し
哀しく思うのです。

心の通った商品
「私の良く知るあの人が作った」野菜

そのように
本当に必要なモノを
本当に必要としている人に届けたい
そんな作り手の心を持ちながら

この先もっと多くのカラー
品種のトマトを育て
その美味しさや楽しみ方を
お伝えしていきたい

そしていつか、
トマトが育っているその現場へ
遊びに行きたい、見てみたい!

そう思ってもらえる方が
少しでも増えたら..

そんな想いで
今日も美味しいトマトを作ろう!と
全力で取り組まれています。

酸味と塩味と甘味が絶妙なマフィン

トマトの程よい酸味と甘味

そして、淡路島の真ん中
西海岸の五色町にある
海辺の塩小屋で作られている

脱サラファクトリー
末澤さんのお塩
自凝雫塩(おのころしずくしお)
の塩味と甘味

淡路島牛乳や
淡路島北坂養鶏場の卵の
柔らかさと甘味

この淡路島同士の食材が
旨味の相乗効果を生み
抜群なバランスの一品が完成しました。

また、田中さんが手がける
無人販売所が島内に6箇所あり

その6店舗と
その他スーパーさまや郵便局さまなど
約10箇所ほどの場所で
日々トマトをお届けされておられます。

是非、淡路島旅の途中で見かけた際は。
そして、見つからない場合は
お尋ねくださいませ。

その他、食べチョクさまや
産直アウル、ポケットマルシェさま等でも
販売をされておられます。



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ブタとコジカの農楽園
TEL : 090-3673-9620


〔 ブルーベリーと紅茶のマフィン 〕

淡路島の夏
今年もあの食材を求めて
淡路島の北へ。

緑の小径を抜けた先
黄色い旗が目印の
ブルーベリーヒル淡路さん
林田さんへ会いに行ってまいりました。

名前の通り
淡路島でブルーベリーを
栽培されている農園さん。

なんと農業経験がゼロではじめられ
現在3年目にして
全36品種、約1000本もの
ブルーベリーを育まれています。

なぜ、そんなに本数が多いのか
というと

実はブルーベリー狩体験を主に
されている農園さんだから。

訪れた人が
自身の手で収穫し、味わう

そのような 観光農園をしたい
その想いから
淡路島へ移住され

この地でブルーベリーを育てることに
決められたそう。

この日もたくさんの方が
ブルーベリーを摘まれておりました。

そうそう、駐車場には
かわいいヤギさんも居ます。

1年の半分を剪定時間に

いちごやトマトなどを育てるような
養液栽培という名の栽培方法で
ブルーベリーを育ててらっしゃいます。

この方法にすると
地植えをするよりも
安定して味が統一できるのが特徴。

しかし、
大変なのが剪定です。

一年に3回ほど
約2ヶ月ほどをかけて
剪定を行うそうです。

ブルーベリーは
1本の木でなる実の量が決まっており
この剪定に時間をかけることで
実が大きく美味しくなるのだそう。

想像するだけでも大変ですが
このお手間とひとつひとつが
果実にとって
とても大切なのだそう。

その場でいただいた
プチっとはじけて
程よい甘みと酸味が
じゅわ〜っと広がる
採れたての感覚

その感覚を少しでも
皆様にも味わっていただきたく
当初ジャムにする予定だったのを変更し
果実そのままもお入れすることにしました。

晩生品種「ラビットアイ」

きっと、ご存知ない方が
ほとんどかと思いますが
ブルーベリーにもたくさんの
品種があります。

以前、使用させていただいた際は
皮が薄く、甘さと濃さが控えめで
水分が多く、みずみずしい

「ハイブッシュ」という名の
早生品種の果実でした。

今回、使用するのは
晩生品種のラビットアイ系

ラビットアイの中にも
幾つかの種類があり
微妙に個体差はありますが

基本的に味が濃厚で
糖度が高く、種の粒感を楽しめる
甘味を蓄えた果実です。

ガブっと大きな口で
かじっていただくのもよし

小さな口でひとつひとつの
果実の味をお愉しみいただくのもよし

真夏の島の香りを
味わっていただけると幸いです。

爽やかなブルーベリーティーのような

この濃厚な
ブルーベリーを使用して
まずは自家製の
ブルーベリージャムをつくります。

微調整を繰り返し
甘くなりすぎないように

あくまでも主役である
ブルーベリーの果実の風味を
味わっていただけるよう
仕上げました。

そして、やはり
収穫の際に感じたように

ジャムだけではなく
果実の美味しさを
そのままお届けしたいということで

まるまるのブルーベリーを
トッピングして焼き上げております。

以前は、淡路島ヨーグルトとともに
まったりとしたマフィンを
お届けしていたのですが

ブルーベリージャムを
紅茶に溶かして飲んだり

ベリー系のアイスティーが
爽やかに感じられたりと

ブルーベリー × 紅茶の
組み合わせを良き旨味として
感じることがあり
その感覚をマフィンにして
表現してみました。

ブルーベリーヒル淡路さんは
8月末日まで収穫体験が可能です。

またブルーベリーだけを
購入することもOK

淡路島の玄関口にございますので
夏旅にいらっしゃる方は是非。



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ブルーベリーヒル淡路
〒656-1726
兵庫県淡路市野島常盤1015-18
HP : https://bbh-awaji.com


〔 枇杷ミルクティースコーン 〕

あのマフィンが
スコーンになって
帰ってきました!

こぞら荘OPENの1年目より
島のお便りの中で
最も人気だったあのマフィン。

スコーンの柔らかな甘さと
食感に合うのではということで
リメイクいたしました。

あまり知られていない
知る人ぞ知る淡路島の名産品。

近年、作り手だけでなく
食される事も
減ってきていると言われている
「枇杷」

淡路島では
旬がやってくると
あちこちの庭や野生で実る
枇杷を頻繁に見かけます。

梅雨前には旬を迎え
夏を告げる風物詩として
よく市場に並び
島民に愛されています。

その栽培の起源は
江戸時代からと言われており
この小さな島でも
大きな産地が2箇所あり

全国トップレベルの
生産量を誇っています。

枇杷は、程よい甘さと香りが特徴で
とても美味しい果実なのですが

極めて取り扱いが難しく
実る期間も短く
色変わりも早いため
あまり焼き菓子にはされません。

実でなく葉を

そこで
注目したのが「枇杷茶」です。

森の宿にご宿泊された方は
あれか!と思い出して頂けるでしょうか。

お部屋菓子の際におだししたり
お部屋にもご用意している
あの茶葉です。

また、お帰りの際に
山の上の雑貨店にてご購入される方も多く
枇杷茶リピートのためにご来店
という方も少なくはないほど
島のお土産の中でも人気のお品です。

初めて口にした時は
少し変わった味が広がるのですが

飲んでいるうちに
不思議とどんどん惹かれてゆきます。

色は少し赤みがかっていて
ルイボスティーのような風合い。

その名の通り
枇杷の葉を天日干しにし
作られています。

枇杷の樹は
農薬のいらない生命力の高い樹で

エネルギーあふれる
植物だと称され

古来から煎じて飲まれたり
お風呂に入れて
葉湯として使用されてきました。

また、タンニンや
アミダクタリンなどを多く含み
万病を治す食物としてだけではなく
健康や美肌にも期待されています。

あんなに美味しい枇杷を
葉のために、と
収穫を見送り

枇杷の葉のために
枇杷の木を育てていらっしゃる
島内で唯一の枇杷茶農家
黒田農園さんの枇杷茶を
使用し続けております。

枇杷茶 × 淡路島牛乳

色鮮やかで
奥行きのある味の枇杷茶ですが

葉のまま焼菓子に入れても
枇杷の味も、枇杷茶の味も
ほとんど感じられません。

枇杷茶にしても
その風味は焼き上げることで
揮発してしまい

お届けしたい風味が
届けられないことが分かりました。

そこで、
あることを思いつきました。

〝びわの茶葉でミルクティーを作ったら
 どうなるのだろう?〟

早速、枇杷茶を
淡路島牛乳と生クリームで煮出し
ミルクティーを作ってみました。

これが
世紀の発見かと思うほど
美味しかったのです!

枇杷茶は他の茶葉と異なり
渋みや苦味が出づらく
元々から、じっくり
煮出すタイプの茶葉です。

それを踏まえ
しっかりとびわ茶の味が出るよう
中火でじっくり煮出すことにしました。

橙色の宝石、枇杷ジャム

枇杷ミルクティーのみでも
十分に美味しかったのですが

どうしても茶葉だけでなく
枇杷の果実も入れてお届けしたく
試作と調整を繰り返す
日々が続きました。

枇杷の果実は
黒くなってしまい
枇杷のドライフルーツは
かたくなる。

そこで農園さんから
ご提案をいただき

橙色にかがやく
枇杷ジャムをのせ
焼き上げることにしたのです。

びわのジャムを
内側に入れるだけでなく
外側にも塗ることで

味だけでなく
見た目も素敵に仕上がりました。

もちろんこの枇杷も
黒田農園さんのものを使用。

枇杷の栽培方法にも
淡路島らしさが溢れており

淡路島のしらすを
ふるいにかけた後
エビなども一緒に混ざったものを
肥料にすることで

ミネラル分を与え
美味しい枇杷がなるそう。

また、枇杷は1つの房から
数個まとまって果実ができるが
栄養を全体に行き渡せるために
敢えて2〜3個に残し
他を採ってしまうのだとか。

とても勿体ないが
このひと手間により
野生で生えている枇杷とは異なり
大きくて甘い枇杷ができるのです。

そして、枇杷茶の茶葉についても
細やかなこだわりをもって
生地に入れ込むことにしました。

ミルクティーを出す茶葉は
葉の粗いものを。

生地に練り込むものには
粉砕した細かな茶葉を。

この些細な違いが
一口の印象に大きく繋がるのです。



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黒田農園
※枇杷茶の販売は
こぞら荘「山の上の雑貨店」にて。


〔 レモンバーベナとコーンフラワーのスコーン 〕

冒頭で、淡路島には
美味しいものがたくさんある。

とお話をしましたが

そんなこの島で
年間200種近い固定種野菜とハーブ、
スパイスを栽培されている方がいます。

〝うかspice+〟さん。

肥料も、農薬も
除草剤も使わない
「自然栽培」という栽培方法で
力強い植物を育てられています。

今回は夏にぴったりな
レモンのような香りがするハーブ
「レモンバーベナ」

そして、夏色のお花
「コーンフラワー」を添えて
お作りすることにしました。

植物たちと会話をする

目に見えないもの。

「第六感」
これをきっと私たちと同じで
植物たちも感じていると思う。

だから、
〝育てる側の心〟を大切にしています。
とお話をされていました。

整った心と身体で
畑の野菜、植物たち
果物、ハーブと接するようにしている。

その気持ちが
味として、表現されていく。

お料理を作る時も
人と話す時も
何かを贈る時も

そこへ気持ちが入り込むと
伝わるものがある。

きっと皆さんも
そんな体験をされたことが
あると思います。

植物は、喋れないけれど
植物たちの心を読み取れるように
会話するようにしているそうです。

常に細かく観察して
気持ちを込めてつくることで
おいしいものが育つ。

「生きていく中で一番大切なことって
 自分が一番いいコンディションでいること
 じゃないですか?」

「一人一人が
 食べたあとで、ほっとしたり
 癒されたり、笑顔になったり
 そんなシーンをハーブを通して届けられたら
 と思ってつくっています」と。

実際、育てる人によって
同じ株や種を使用していても
見た目も異なって育っていくそうです。

不思議ですよね。

よりそれぞれのハーブの
個性が活きていくようにと
日々おまじないをかけながら
植物たちと会話をしていくのです。

〝レモンバーベナ〟と〝コーンフラワー〟

そんな子育てをするように
愛を注いできたハーブやお花
その子たちから採れるスパイスを

季節にそって組み合わせ
スコーンにしております。

毎度、主役のハーブやスパイスによって
味が大きく変化するのが面白いところ。

ハーブたちを
どのように使うか
どれぐらい使うか
それぞれの使い方と量が毎回の課題。

ハーブ好きな方にはもちろん
ハーブやスパイスはあまり食べない..
食わず嫌いで…

という方にも
クセになって
パクパク食べてしまうような味にしたく

何度も試作を繰り返し
絶妙に美味しいバランスに仕上げております。

今回は、夏の日々の中で
お召し上がりいただく焼菓子
ということで

爽やかな香りがし
ほんの少しいつもより塩味をきかせ
仕上げました。

お塩は、淡路島 | 五色の塩
「自凝雫塩」(おのころしずくしお)
を使用しております。

生地には、レモンバーベナを
刻んだものがサイズ違いで
入っており

最後に、スコーンの上へ
青色のコーンフラワーをのせ
焼き目が付きすぎて
色が無くならないよう焼き上げています。

あまり今までご使用できなかった
お花を彩りとしてお届けすることに
今回挑戦してみましたので
ぜひ、ひらひらと花びらがのっている
容姿をおたのしみいただけますと幸いです。

⚪︎レモンバーベナ

効能・作用
・鎮静作用
・頭痛、吐き気の抑制
・不眠症抑制
・消化促進
・食欲増進

⚪︎コーンフラワー

効能・作用
・消化促進
・利尿作用
・眼精疲労抑制
・結膜炎抑制
・リウマチ緩和

さて、次回の夏便は
どんなハーブたちが選ばれるのか。

その季節ごとに
旬のハーブやお花、スパイスを変えて
お届けできればと思っております。

その時々の島の香りを
お楽しみくださいませ。

また、うかspice+さんが
どこかのタイミングで淡路島内の
拠点をご変更されるかもしれません!

今後の取り組みや農園のことも
ご紹介してまいりますので
お楽しみに。

————————————————-
うかspice+
HP : https://ukaspice.com
Instagram : https://www.instagram.com/uka_spice/


素材へのこだわり

主の食材だけでなく
マフィンを構成する素材にも
島の恵みやこだわりの食材を使用しています。

牛乳は、淡路島牛乳を。
淡路島の豊かな自然環境で育った

乳脂肪が3.5%以上の
乳牛から酪農家が搾った
新鮮で良質な原乳のみを使用しております。

また搾乳から生産までを
最短時間で処理しているため
牛乳本来のまろやかな甘みと豊かなコクが
特徴の新鮮で美味しい牛乳です。

卵は、淡路島・北坂養鶏場のもの。
日本でたった6%しかいない
「純国産鶏」の新鮮な卵を
養鶏場から直送して頂いています。

小麦粉は、
北海道産のものを使用。

丁寧にふるいにかけることで
なめらかな仕上がりになるのです。

全てが、絶妙な分量で重なり
おおきくて、あたたかな
こぞらのマフィンができあがるのです。


販売とご注意

【オンライン限定商品】
夏便は、8/6(日)・8/20(日)の
17:00に発売いたします。
次回、秋便は、11月に発売予定です。

・葡萄とチョコレートのマフィン
・トマトと塩のマフィン
・ブルーベリーと紅茶のマフィン
・枇杷ミルクティースコーン
・レモンバーベナとコーンフラワーのスコーン

焼菓子5点セット
(マフィン3点+スコーン2点)

※5点入りの箱にお入れしてお届けいたします。

お届けは、ご注文された週の金曜日に発送し
土曜日着でお手配いたします。

※地域によっては、日曜到着となります。
※時間のご指定は可能ですが、
日の設定はできかねます。

お一人様、2点まででお願いいたします。

5点セットの中身の種類はお選びいただけません。
※季節によって、種類が変更します。

こぞらのおやつセット(3・5・8個セット)と同時注文可能です。
この場合、冷蔵か冷凍かを同じものを選択してください。
※別の表記でご注文いただいた場合、賞味期限を考慮し、
冷凍便でお届けします。
※もちろん、雑貨との同時購入も可能です。


商品について

*お客様のご都合による返品・交換はお受けできません。
*商品に不備があった場合は、商品到着後3日以内にご連絡ください。
 返品・交換のご案内をさせて頂きます。(こぞら荘 0799-70-4582)
*送料は別途発生いたしますが、
 チルド代金は商品代に含まれております。


保存とお召し上がり方について

保存について

*個包装フィルムのまま、冷蔵・冷凍で保存ができます。
 冷蔵庫で2日。冷凍庫で1ヶ月程度が目安です。

*乳製品や卵などを使用しておりますので、お取り扱いにはご注意願います。

冷蔵の場合

*マフィンのフィルムを剥がし、
 ラップに包んで電子レンジ500Wで20〜30秒ほど温めてください。
 触れるとほんのり温かいくらいがおすすめです。
 種類によって若干違ってきますので、手で確かめながら微調整をお願いします。

*スコーンの場合は、電子レンジ500Wで20秒ほど温めた後、
 トースターで1分程度焼くと美味しくお召し上がりいただけます。

*冷蔵庫から出してすぐは生地がやや硬くなりますので、
 30分ほど常温に戻すか、温めてお召し上がりください。

冷凍の場合

*凍ったままのマフィンのフィルムを剥がし、
 ラップに包んで電子レンジ500Wで50秒ほど温めてください。
 種類によって若干違ってきますので、手で確かめながら微調整をお願いします。

*自然解凍(2〜3時間ほど)でも美味しくお召し上がりいただけます。
 直射日光を避けて解凍し、夏場は冷蔵庫に入れて半日ほど解凍するか、
 レンジでの解凍をお願いします。

*スコーンの場合は、電子レンジ500Wで40秒ほど温めた後、
 トースターで1分程度焼くと美味しくお召し上がりいただけます。

*自然解凍(2〜3時間ほど)の場合は、
 解凍後にトースターだけでも美味しくお召し上がりいただけます。

島のお便り – 2023夏便 –

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